投げやりアドバイス5題
4.いつ電話しても話し中ってそれ着拒だから
「はーいもしもしー」
「うん来ると思ったよあんたからも。それで? どういうご用件でしょーか」
「……ほんとさー。人選が謎過ぎるんだけど。どんなアドバイス求めてんのあんたら」
「ぶっちゃけ関係ないんだよこっちは。ていうか関わりたくないんだよ。なのに何故に巻き込むわけさ」
「だってメンドいし。……まあ他の奴らも話だけは聞いたから、あんたも話くらいは聞いてやるけど」
「うん、……へー……。………………」
「いや、あのさ。普通に考えてそれはないだろ。いつ電話しても話し中ってそれ着拒だから。着信拒否。わかる?」
「いやいやいや、どんな前向き思考だよポジティブシンキングにも程があるよ。あんたって実は馬鹿だよね」
「っつかさ、それストーカーレベルだよ犯罪の匂いがするよ多分訴えられたら負けるよ? ――待てそういう問題じゃない。世の中金で支配しようとするなこの腹黒」
「とりあえずさ、電話はちょっとやめてやれ。流石にかわいそうだ。ノイローゼとかなったらどうすんの」
「いやだからそういう問題じゃないって――あ、ごめんキャッチ入った。ちょっと失礼」
「――っておまえまたか! ああもうまだ何かあんの!? ……って、あれ、またキャッチ?」
「うっさい、ちょっと切るよ。……はいもしもし?」
「うわ、おまえもか。……いやこっちの話。今忙しいんでまたあとで――っておいまたキャッチかよ。超やな予感」
「はいもしもーし? ……予感的中……嬉しくねぇ。あああんたに非はないから。でももうちょっと時間空けて欲しかったのが正直なところ――ああまたキャッチが」
「あんた5分も待てないわけ――ああもうほんと面倒だなあんたら! どうせ他の奴らのとの電話も盗聴してやがんだろこの犯罪者。まとめて話聞いてやるからどっか場所設けて全員集めて迎えよこせ! でなきゃ金輪際電話でてやんねーから!」
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